2016年モデルに試乗しました。
外観はスタイリッシュなイタリア車です。2008年からほぼ変わらぬスタイルなので息が長いモデルですね。
まずショールームの白ボディの車両に乗り込むと、まず内装が素晴らしい。朱色に近い明るいレッドの内装に白ステッチは抜群にオシャレ。
試乗車はブラックメタにタン革でした。
エンジン始動でガオーという咆哮は意外と控えめ。AMGほど下品ではなくV10のS8とあまり変わらない感じです。
走り出すと結構な快音を響かせながらで前へ進んでいきます。トルクは4.7Lとしては普通ですが、回転を上げると更に良いサウンドになってきます。この時点ではGTRやS8とそう変わらない音です。ハンドル右のスポーツモードのボタンを押すとすぐに快音が咆哮に変わります。そしてシフトレバーを左に倒しマニュアルモードに。これが最もうるさい音が出ます(笑)
パドルでのシフトダウンが楽しいですね。はっきり言って咆哮、快音、サウンド、楽器、轟音、騒音、全て当てはまります。
トンネルで全開にしましたが凄い音です。それが2速3000rpm、60kmで走っていても凄い音です。(7500rpmまで回ります)
凄い音ですが快音です。たまらない快音なんです。スポーツモード&マニュアルモードでのパドルシフトの応答性も良好で、なんとポルシェのPDKと遜色ないレベルの6速ATです。
2段飛ばしのシフトダウンでもすぐについてきます。
アクセルを戻すとガボガボいいます。ほぼ直管マフラーですね。
しかしスポーツモードを切れば気にならない音に瞬時に切り替わります。
このデザインの美しさから女性にも乗ってくれたら嬉しいけど、はっきりとこれは男の車です。P-zeroの乗り心地は結構硬めで路面の不整がコツコツ来ます。
自分もかつてV10エンジンのS8を選んだのは、最近のダウンサイジング化で大排気量の10気筒エンジンのセダンなんてもう最後と思ったからでした。この車もまさにそうです。スタイルと実用性と遊び心のサウンド、後席は意外にも乗り降りしやすいしデザインからは想像できないほどすばらしい居住性です。ただしこれでスキーは行けませんが。。
ジェントルでいて面白いクルマでした。車両価格は1800万でしたが200万ほどのオプションと諸経費で2000万ほどだそうです。
テスラ P90Dフルオプションとほぼ同価格帯ですが、
しかしあと500万ほどで2駆のウラカンも買えてしまいます。
悩みます。。(嘘