2015年モデルS 70D、一度目の12Vバッテリー交換から4年弱、エラー表示は出ていませんが、前回も冬にエラーが出たのでそろそろかと準備していましたが、待機中の電力(通称:ファントムドレイン)が寒くなるにつれて大きくなってきたので二度目の12Vバッテリー交換を行いました。
選んだ12Vバッテリーは、OHMMU社のリチウムイオンバッテリー。国内では私の運営するWebサイトで購入可能です。
テスラ専用設計で米国で過去に多くの実績がある安全なリン酸鉄リチウム電池(LiFePO4/LFP)のOHMMU製ではありますが、以前より米国テスラフォーラムでもまさに賛否両論でしたが、2023年3月よりBluetoothでアップデートできるModel3/Y用改良版が発売され、その後寒冷地の使用にも適したバッテリーヒーター内蔵モデルが発売されました。その後モデルS/X用も同様に改良されました。
しかしそもそもOHMMU12Vリチウムイオンバッテリーはテスラの保証対象外となることもございますので、あくまで自己責任にて導入ください。
純正が14.8kg、OHMMU4.0kgと、なんとっ10.8kgの減量となりました。持ち比べたら、OHMMU社製は中身がカラではないかというほど軽量です💦
2015ModelS70Dの車重はカタログ値2,080kgなのですが、2,070kgになるのですよ。ホイールとホイールナットで14kg軽量化したので、2,080kg→2,056kgと計24kgもの軽量化を達成したことになりますw。実際に計測してみたいものですね。トランクの荷物は満載なのでそれを空にしてからw。。
交換方法はOHMMU社の以下ビデオを参照しました。(動画にあるように+ーショートには要注意❗️テスラを熟知したプロショップでの交換をお勧めします)
今後ファントムドレインの改善に繋がるかレポートします。
交換前は1日に6km〜12km分(2〜4%)ほどの消費でした。MCU2に交換してから少し増えたような気がしています。
MCU2に交換したらTeslaFiのスリープ設定を変える必要があるようです。
最近では気温が3〜5度ほどを下回ると消費が激しかった感じでした。TeslaFiのロギングを停止しても1日に3%ほど減っていたので決行しました。
対して納車1ヶ月余りのモデル3は1日に2km分しか減りません。(Sは屋外で純正カバー保管に対して3はガレージ保管なので環境が異なりますが)
初日は1日でファントムドレイン 1.84km、0.35Kwh消費となりました。明らかに少ないですので成功したようです。しかし1日2時間ほどしかスリープモードに入らないので、近いうちコンバーターのハードリセットと、一時的にTeslaFiのロギングを停止して検証してみようと思います。
外した純正バッテリーDSC-33UNCR。33AH、CCA415のところ、12.63V、CCA373ともう少し使えそう。お馴染みCTEKで充電後13.1V/CCA378となりました。予備として待機させます。
2/1、1日のモデルSファントムドレインは 4.01 km、0.77 kWhと少し多め。24時間スリープなし😅
気温4〜7.5度。
2/2 4.25km、0.82kWh。3時間スリープ。気温4〜7.5度
同じく1日乗らなかったModel3は0.77km、0.09kWh。23時間47分スリープw。気温9-10度。
駐車環境はSは屋外で純正屋外カバー。Model3は半地下ガレージ内。気温の差も大きいでしょう。
Model3のTeslaFi設定はデフォルト。今日からModelSのTeslaFiの設定を色々と変えてみようかと思います。効果があったものは報告します。
1日に11km〜18kmとか消費していた1/27、1/28。何があったか不明。たまりかねてロギングオフするも1日に3%消費していましたので交換を決行した次第です。
2/3 1.58km、0.31kWh 3時間20分充電。スリープ2時間、気温4.4〜9度
2/4 3.33km分、0.64kWh消費。スリープ1時間、気温2〜9度。
寒い日が続いてどうかと思いましたが、交換前は1日に2〜4%も消費していたのが、おおよそ1日に1%ほどしか消費しなくなりました。明日はTeslaFiのロギングをOFFにして1日に1%以下になるか観察してみます。0時時点の59% 242.01km(192.19km)からどれだけ減るかです。
コンバーターのコントロールも学習されたのではないかと思うのですが、近いうちハードリセットなどを行なって検証予定です。
2/6 寝過ごし、翌朝8時過ぎの32時間後に確認したところ、結果248km、196.11km、60%に増えていました😅 充電開始の通知もないので誤差でしょう💦
大幅にファントムドレインが少なくなったのは事実なので、交換前にロギングオフで1日3%減ったことを考えると、12Vバッテリー交換による効果が発揮されたのは間違いないようです。
ちなみに現在は充電プラグは差しっぱなしでの屋外駐車です。
2/6は2.25km/0.43kW(気温2〜5.5度)、2/7は1.21km/0.23kW(気温0〜6.5度)と、これだけの寒さの中でも1日1%も減ることがなくなり、次第に新車のモデル3並の消費の少なさになってきました。ファントムドレインの多さが12Vバッテリーの劣化であったことの結論に達し目標は完遂です。
今後長期でOHMMUリチウムバッテリーの実力を検証していきます。
現在TeslaFi上ではスリープが少ないのが気になりますが、再度TeslaFiの設定を見直し結果を見たいと思います。現在のスリープモード設定は以下となります。
2/22
1月、2月と約2ヶ月弱ほどモデルSを乗ることがなくモバイルコネクターの100Vプラグを刺したまま放置することとなりました。1/30にリチウムに変えて、どう変わったかをまとめます。
充電した量が純正バッテリーの1月の20日間は14.55kW、607円に対し、リチウムバッテリーの2月の20日間は2.55kWh、164円と非常に少なくなりました。TeslaFiのこのデータがどこまで信用できるか分かりませんが、100Vで充電量が少ないと充電効率が下がりますので誤差が多いですが、劣化した12Vバッテリーのリチウム化によりファントムドレインがおおよそ1/3〜1/5以下ほどになると考えてよろしいかと思います。(新品の純正バッテリーでテストしてみたいところではありますが)
また30日ごとの記録を公開しようかと思います。
ある程度の結論
ファントムドレインが多い場合、12Vバッテリーの劣化を疑って良さそうです。その場合は12Vバッテリーの突然死も起こりうるので早めの交換が良いかもしれませんね。一般的におすすめは純正を車検ごとの交換です。車両保証が残っている場合は特にです。4年間以降の車両保証外ではテスラでの純正バッテリー交換に部品代と工賃合わせて24,000円ほどかかるようです。
イノベーター、アーリーアダプターは少し高額ではありますが、自然放電が少なく長寿命なリチウムをチャレンジしてみるのも面白いかもしれませんね。
私もまだまだ長期レポートし変化をお知らせしたいと思います。
3/2
1ヶ月経過のご報告
最低気温0〜5度と寒い日々が続いていますが、この気温の屋外放置で安定して1日1%ほどの減少となっています。気温が8〜10度となるとスリープモードに入ることが多くなり待機電力量が減る傾向にあるようです。
2023年1月
Ohmmu12Vリチウムバッテリーを装着して1年が経過しました。調子も良く自己放電率も低いままが続いており安心しております。
モデルS用Ohmmuバッテリーの以下の真鍮製のターミナルアダプターですが、当初オプション扱いだったのですが、装着しないとちょっと気になる段差がありメーカーに報告したところ、結果2022年末から付属するようになりました。私の車両はまだ装着しておりませんがそのうち装着し安心したいと思います。今後も何か不具合やご報告があればこちらのページにて報告していきます。
アダプター付きOhmmu12Vリチウムバッテリー、私の運営するWebショップから購入可能となりましたのでぜひご利用ください。TeslaAriブログ限定クーポンコード(Ohmmu5)で5%割引対象となります。Ohmmuメーカー4年保証。モデルS用とモデルX用を常時在庫するようにしています。今後はモデル3、モデルY用も4年保証が過ぎた頃に常時在庫をと考えております。テスラの4年の車両保証期間内は純正12Vバッテリーの方がメリットが高いと思います。