災害大国日本。緊急時、非常時に電源車となるよう私のモデルSもテスラの保証が切れたら実行と考え以前から準備していました。今回テストも完了しましたので普段は取り外していますが、いざという時に活躍してくれると思います。(※テスラの4〜8年保証が残っている車両は無保証となる可能性がありますのでご注意ください)

ポーターブル電源はJackery 2000 Newを使用
メリットは軽量、デメリットはDC充電速度が低くAC充電も2種固定

テスラにとってとても重要な12Vバッテリーにできるだけ負荷をかけることなく、最近とても安くなったLFPのポタ電を電源&バッファーとして使うのがスマートかと思うのです。
非常時に役に立ちそうな最低限のバッテリー容量を考え2kWhに。なんとか一人で持ち運びできる重さ(17.9kg。1kWh版は10.8kg)ということで最軽量のJackery 2000 New(sale107,910円)を使用しましたが、AC充電が440Wと1,400W固定、DC充電が400Wのみ。

こちらの方が良いかも。
今思えばDabbsson 2000L(sale87,000円)は安価で小さくDC充電800W、AC充電も100W単位で設定できる超便利機能がありますのでこちらの方が良いでしょう。アプリも使いやすそう。
こちらならACに変換せずにDCーDCコンバーターで充電した方が良いかもしれません。
インバーター



私が使用するインバーターはいずれも中国製の安物ではありますが、安価で定評のある製品を壊れたら買い替えというスタンスです。電源によっては一旦交流にすることなくDC-DCコンバーターで充電するという手もあるでしょう。
インバーターですが、かなり以前にボート用に購入していたEDECOA製3,500kwを使用していたのですが、ボートやキャンピングカーのようにサブバッテリーを積む前提では良いのですが、テスラの小さな12Vバッテリー(4年目のOHMMUは絶好調です)に対して容量と実サイズがあまりに大きすぎ効率も悪いので、小さめの高効率(92-94%)インバーターJunpbou製1,280W(JP-LGE-1280-JJ)で通常は合計440W(充電時間約4.5〜5時間)、緊急時はRedodo 2000Wインバーターで1,400W(充電時間約1.5時間)でポータブル電源を充電することにしました。1,500Wインバーター1台が最適かもしれませんね。これだとテスラに対しても無理なく運用できるかと思います。
なおOHMMU使用時は、1500W以上の出力はOHMMUのBMSが制限(過熱/電流保護)します。100A〜120Aで遮断するという情報もありますので注意が必要です。純正バッテリーの場合はBMSがないので電圧降下のみ気をつければ良いかと思います。
インバーター充電能力


Junpbou製1,280W(JP-LGE-1280-JJ)で440Wと1160Wで充電可能でした。ポタ電側がインテリジェンスに入力Wを制御してくれ1200W弱で充電できる時もあるのですが、数回試したところ入力電力制御が1400Wとなるとエラーが出て停止します。やはり12Vバッテリーに負担をかけない程度での充電をお勧めします。通常、800〜1,000wほどまでで抑えた方が安全です。

Junpbou製1,280W(JP-LGE-1280-JJ)このモデルはコンパクトで静音で高効率です。ポタ電を400W充電でも内臓ファンが回りますが、そう耳障りな音ではありません。
フランクの内装カーペットは外してありますが、平常時はアンダーソーンコネクターを外しカーペットを付ければ元通り。

インバーターの大きさ比較。1280Wと3,500W。ここ数年でインバーターも高効率化(変換効率85→94%)と信頼性も上がり小型化しました。最新機種をお勧めします。

ポーターブル電源Jackery 2000 Newは大きな炊飯器みたいな立方体のデザインですがモデルSのフランクにピッタリ収まります。AC延長コードで延長しリアトランクに置く方法もありです。
非常時には役に立ってくれることでしょう。お任せください。
何日分の電気が確保できる?
テスラモデルS70Dのバッテリー容量70kWh(実容量66.5kWhで現在10年11万キロで62.3kWh)なので、パワーウオール13.5kWhが5台分ほどの容量があります。ポータブル電源の2kWh(実容量1.75kWh)と合わせ一般家庭4〜5日分の電気を賄えるかと思います。100kWhモデルなら7日分ほどの電力となるかと思います。実に頼もしい電源車ですね。
トラブル!
実は一度フランクを閉めてポタ電を充電していた時に、テスラがスリープ状態に入ってしまい、車両のシステム全体がシャットダウンするという事態に遭遇しました。そうです、完全に文鎮化しました。。
なんとか自力で(嘘🤥、、ビーライトのMさん、お電話でお世話になりました。。🙇)フランクを開け、ついにOHMMUが壊れたかと予備の12Vバッテリーに交換しようとバッテリーのマイナス端子を外したら再起動し復帰しましたが、インバーターで充電中は車両がスリープに入らないように工夫が必要かと思います。3度のテストの結果、私の2015MS70Dで2025/11現在の現状では、フランクを開けていれば大丈夫そうですがテスラのアップデートで変わることもあるので注意⚠️。
原因はテスラのDC-DCコンバーター(400V→12V)がスリープし12Vバッテリーが低電圧になりシャットダウンしたのかと思われます。その後も4年目のOHMMUの12Vバッテリーは好調ですが少し痛めてしまったかも(数日後のテスト中に12Vバッテリー交換アラートが出ましたが5分バッテリーマイナスターミナル外しでエラー消去済)※以後トラブルがあれば必ずこのページに追記します。
車両シャットダウン時のフランクの開け方は年式によって異なりますのでYoutubeなどでお調べいただくか、詳しくはテスラにお尋ねください。
OHMMUやフォーラムなどで調べたところによると、インバーター使用時はキャンプモード推奨とのこと。また、1500W以上の出力はOHMMUのBMSが制限(過熱/電流保護)します。100A〜120Aで遮断するという情報もありますので注意が必要です。純正バッテリーの場合はBMSがないので電圧降下のみ気をつければ良いかと思います。
米国公式ではTeslaは12V直結を非推奨だが、Magnuson-Moss法(米国連邦法で一般消費者向け製品の保証に関する規制)で保証影響なし(故障証明必要)とのこと。
最後に注意点
当方は電気工事に関して有資格者ではありますが、このような作業は感電のリスクもあり、最悪テスラが不動になるリスクもございます。これらは100%自己責任にての作業となりますので、是非ともテスラに慣れたプロショップにご依頼くださいますよいうお願いいたします。
本記事をご覧になり安易に改造等はお控えいただきますようお願いいたします。
以上、アドバイスやおすすめのシステム構成などお教えいただければ嬉しく思います。
システム構築にあたり以下のEVスマートさんのリンクがとても参考になるかと思います。
https://blog.evsmart.net/tesla/model-x/attaching-100v-outlet-to-tesla-model-x

